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いつも白が勝っちゃうけど…紅白歌合戦の白組と紅組、「チャート的」にはどっちが“強い”のか? 

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Kei

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photograph bySankei Shimbun/BUNGEISHUNJU

posted2020/12/31 06:03

いつも白が勝っちゃうけど…紅白歌合戦の白組と紅組、「チャート的」にはどっちが“強い”のか?<Number Web> photograph by Sankei Shimbun/BUNGEISHUNJU

アニメ『鬼滅の刃』紅白SPメドレーを披露するLiSA(左)と、活動休止前最後の出場となる嵐(右)

 今年の初出場は、特別企画枠のGReeeeNを含めて10組(12月25日現在)。そのうち、昨年ベストアルバムがヒットした椎名林檎さんは東京事変として、今年ベストアルバムをリリースした欅坂46は櫻坂46に改名して初出場を果たします。

 紅組初出場組でビルボードジャパン年間ソングチャート最上位は、NiziUでした。

 動画配信サービス・Hulu発のオーディション番組『Nizi Project』から生まれた9人組グローバル・ガールズグループは幅広い年齢層の支持を集め、プレデビューとなるミニアルバム『Make you happy』は週間アルバムダウンロード数、表題曲は週間ストリーミング再生回数で共に新記録(当時)を樹立。「Make you happy」はビルボードジャパン年間ソングチャート12位を記録し、今月CDリリースされた「Step and a step」では初めて週間ソングチャートを制しています。

 白組では、瑛人「香水」が今年を象徴するヒットに。新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言発令で多くのCDが発売延期や中止となり、CDショップも営業自粛するなか、配信代行サービスを活用してデジタルリリースされた「香水」は自粛期間にユーザーが増えたTikTokで人気となり、サブスクの増加につながったことでビルボードジャパンソングチャートを制覇。レコード会社および芸能事務所に所属しない歌手(当時)がチャートを制するという快挙を達成しました。

 その後、お笑い芸人・チョコレートプラネットによるミュージックビデオの再現や数々の歌ってみた等動画投稿により人気が持続し、最終的に年間ソングチャート6位に。配信代行サービスの存在、TikTokやサブスクの影響力、関連動画の後押し等、今の音楽業界における新しいヒットの形を示した好例と言えます。

「夜に駆ける」YOASOBIが遂にテレビ初歌唱

 ビルボードジャパン年間ソングチャートで複数年上位を占める曲も多いなか、2020年度は集計期間内にリリースされたYOASOBI「夜に駆ける」が首位を獲得しました。そして、出場歌手発表から1カ月以上経過した今月23日、ついに紅組での出場がアナウンスされました。

【次ページ】 チャートでは上位を記録するも、落選したDISH//

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