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いつも白が勝っちゃうけど…紅白歌合戦の白組と紅組、「チャート的」にはどっちが“強い”のか?

posted2020/12/31 06:03

 
いつも白が勝っちゃうけど…紅白歌合戦の白組と紅組、「チャート的」にはどっちが“強い”のか?<Number Web> photograph by Sankei Shimbun/BUNGEISHUNJU

アニメ『鬼滅の刃』紅白SPメドレーを披露するLiSA(左)と、活動休止前最後の出場となる嵐(右)

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Sankei Shimbun/BUNGEISHUNJU

年末恒例の「NHK紅白歌合戦」を勝負を競う“競技的”観点から考察しました。今回は「ヒットチャート」から見た紅白両チームの戦力分析です。

「NHK紅白歌合戦」が今夜放送されます。

 毎年出場歌手の発表はSNSを中心に話題になりますが、音楽チャートを分析してきた筆者が出場歌手の選考基準や今年の初出場歌手、チャートで見る「白組と紅組のどちらが強いか」など、今年の紅白歌合戦を楽しむための「3つのポイント」をご紹介します。

その1)紅白歌合戦の出場歌手は「何が基準」なのか?

 実は、出場歌手の選考基準は公式サイトでも紹介されている以下の3つがあります。

(1)今年の活躍 

(2)世論の支持 

(3)番組の企画・演出
 

※「第71回NHK紅白歌合戦」公式サイト 選考についてより(https://www.nhk.or.jp/kouhaku/artist/description.html

(1)「今年の活躍」の参考資料は、CDセールスのみならず、ダウンロードやストリーミング(サブスクリプション(定額制音楽配信サービス)、動画再生回数、SNSやカラオケ等の調査が挙げられていますが、この選考基準では、複合指標に基づくビルボードジャパンHot 100(ソングチャート)をNHKが参照していると考えられます。

 例えば、昨年にOfficial髭男dism(「Pretender」は2019年度の年間ソングチャート3位)、King Gnu(「白日」は同4位)、菅田将暉さん(「まちがいさがし」は同6位)およびLiSAさん(「紅蓮華」は同26位)などが初出場を果たしたことからも明らかです。特に、「白日」「まちがいさがし」はシングルCD未発売での出場の一方で、CDセールス1位を獲得しながら年間ソングチャートで93位にとどまったAKB48(「失恋、ありがとう」)が今年落選したことは話題となりました。

 この落選からも、CDセールスに頼らないヒットチャート(ビルボードジャパンソングチャート)こそ、今の社会的ヒットを示す鑑と言えるでしょう。

その2)「2020年初出場歌手」をチャートで分析してみたら……

 出場歌手選定の1つの基準となっているであろう、ビルボードジャパンの年間チャート(http://www.billboard-japan.com/special/detail/3039)。このチャートから「2020年の初出場歌手」を見てみましょう。

【次ページ】 「夜に駆ける」YOASOBIが遂にテレビ初歌唱

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