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「恥ずかしがり屋でいるのをやめた」大坂なおみは“最高のお手本” 年下ライバルとコーチに愛されるワケ<2020名言>
 

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NumberWeb編集部

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posted2020/12/26 11:01

「恥ずかしがり屋でいるのをやめた」大坂なおみは“最高のお手本” 年下ライバルとコーチに愛されるワケ<2020名言><Number Web> photograph by Getty Images

自身2度目となる全米オープン制覇を成し遂げた大坂なおみ。オンラインで観戦したファンからの声援も熱かった

<名言4>
正直なところ、ちょっと楽しんでた感じ。
(大坂なおみ/NumberWeb 2020年9月11日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/845025

◇解説◇
 BLM運動で社会的な注目を集めることになった大坂。ただ彼女の魅力はそこにとどまらない。これまでずっと見せてきた“愛嬌のある語彙力”である。

 2016年9月、試合後の会見で「この試合で考えたのは、焼肉食べたいなあってこと」と語るなど、ユーモラスなトークで取材者やファンを楽しませてきた。それがコートに入って集中した際には、まるで別人のような強さを見せつけるのだから、注目しないわけにはいかない。

 そんな大坂らしさが出たのは、全米オープンと前哨戦での特別な1カ月だった。前述したマスク着用、そしてSNSでの発言などによって注目度は非常に高かった一方で、いわゆる<バブル>と呼ばれる隔離環境の中で過ごすことになった。そんな状況について大坂は、このように語っていた。

「外の世界と切り離されて、小さなホテルの部屋でもう3~4週間をすでに過ごしている。それは精神的にキツい。ここからの最後の1週間はメンタルの強さがすごく重要なパートになる」

 精神面でブレずに戦えるか否か――大坂のハートは強かった。準決勝の相手ジェニファー・ブレイディは今大会で1セットも落としていない相手だったが、第1セットでのアンフォーストエラーは4つだけ。最高の集中力で勢いに乗る相手をフルセットで下したのだ。

「彼女のプレーのクオリティのおかげだった」と相手を称えた大坂。決勝ではビクトリア・アザレンカに勝利し、最高の笑顔で優勝トロフィーを受け取った。

 来たる2021年、全豪オープンテニスは2月開幕予定となっている。大坂はオーストラリアの地でどのような成長を見せてくれるのだろうか。
 

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