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羽生結弦の名言「僕が目指すのは自分」「氷の上はありのままでいられる」「緊張を認めよう」<全日本出場>
posted2020/12/25 06:00
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Asami Enomoto/JMPA
<名言1>
自分のスケート人生を考えて、ここが限界だとかこれが100%というのが自分で分からない。それは神のみぞ知る、だと思うんです。
(羽生結弦/Number934・935号 2017年8月24日発売)
◇解説◇
「何でもできるスケーターになりたい。全部がうまいということを特徴にしていきたいですね」
かつて羽生は理想とするスケーター像をこのように語っていた。その目標にどれだけ近づいたのか。2017年のタイミングで聞いた際の、羽生の答えは「20%」。「まだ80%以上、伸ばせるぞ、と」。このコメントから半年後、平昌五輪で羽生は男子シングルで史上初となる五輪連覇を達成した。
新型コロナウイルス禍に世界中が包まれた2020年、羽生にとって2020-21シーズン初となる公式戦、全日本選手権が開幕する。この特別な1年において、どのような進化を見せてくれるのだろうか。
<名言2>
氷の上はありのままの自分でいられる場所。特別だと思います。
(羽生結弦/Number2017/1/14特別増刊号 2016年12月31日発売)
◇解説◇
フィギュアスケートは「非日常、非現実的」であると羽生は言う。
「やっぱり陸上では考えられない体の使い方、風の受け方、ジャンプの跳び方など。難しいことに挑戦して達成したときに自分も喜べるし、みんなも喜んでくれる」
だから難易度の高いジャンプに果敢にチャレンジもするのだろう。羽生がつねに攻めの姿勢を崩さない理由はここにある。