草茂みベースボールの道白しBACK NUMBER
過去10年のプロ野球タイトルを“仮想1リーグ制”で算出してみると…驚愕の「セパ格差」が浮き彫りに
text by
小西斗真Toma Konishi
photograph byNaoya Sanuki
posted2020/12/16 11:05
ソフトバンク・柳田(右)と巨人・菅野。スター選手たちが躍動した2020年はセパ格差が浮き彫りになった年でもある
仮想「1リーグ制」で過去10年のタイトルを獲ったのは…
野手部門
【最多本塁打】パ6人 セ3人 同数1
【最多打点】パ8人 セ1人 同数1
【首位打者】パ6人 セ4人
【最多盗塁】パ9人 同数1
【最多安打】パ5人 セ4人 同数1
投手部門
【最多勝利】パ5人 セ3人 同数2
【最優秀防御率】パ4人 セ6人
【最多奪三振】パ7人 セ3人
【最優秀中継ぎ】パ7人 セ2人 同数1
【最優秀救援】パ4人 セ5人 同数1
【最高勝率】パ4人 セ4人(両リーグのタイトルに制定されて以降)
野手5部門がパ34、セ12、同数4。投手6部門がパ31、セ23、同数4。なお、外国人は除いた結果だと書いたが、外国人のタイトルホルダーが多いのは圧倒的にセ・リーグで、例えば本塁打王は過去10年で5人(7回)、打点王は6人だが、一方のパ・リーグはそれぞれ4人、2人と日本人選手がパワーでも引けを取っていないことがわかる。
最もセパ格差があるのが盗塁王で、過去10年(外国人のタイトル獲得はなし)で2015年の山田哲人(ヤクルト)だけがかろうじて同数。最後にパの盗塁王を上回ったセの選手は2006年の青木宣親(同)までさかのぼる。