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“NBA一筋”の渡邊雄太に手を差し伸べたラプターズ たった1つの枠を争うライバルとなる2人とは?
posted2020/12/08 06:00
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph by
Getty Images
新しいシーズンは、新しい競争の始まりだ。
昨季まで2シーズンの間、メンフィス・グリズリーズと2ウェイ契約を交わしていた渡邊雄太は、このオフシーズンにフリーエージェントとなり、新しいチームを探していた。それも、ヨーロッパなどアメリカ以外の国でプレーすることは考えず、NBA一筋でオファーを待っていたという。
そこに声をかけてきたのがトロント・ラプターズだった。
「今年に関してはNBAでやりたいという気持ちが強かった。結果としてトレーニングキャンプに参加する契約をもらったんですけれど、そこからスタートでも全然いいと思っていました」
「少し前から追いかけてきました」
ラプターズのボビー・ウェブスターGMは、渡邊のことはジョージワシントン大でプレーしていたときからスカウティングしていたと語る。
「雄太のことは、私たちは少し前から追いかけてきました。ジョージワシントン大での4年間のプレーを見て、A10カンファレンスの最優秀ディフェンス賞も受賞していましたし、大学を出たときから気に入っていた選手でした。メンフィスに行ってからの2年間もスカウトし、追い続け、さらに、この夏にはLAでプレーを見る機会もありました。彼にはとても期待しています。トロント・ラプターズのNBAロスター枠を争うことになります。チームに入る可能性があると思っています」
ウェブスターGMが言うように、渡邊はロサンゼルスで開催されたラプターズ主催のミニキャンプに招待され、そこでのプレーが認められたことで、トレーニングキャンプに招待された。