モンバエルツ　マリノスとは異なり、メルボルンでは反発は何もなかった。そこは完璧にうまくいった。デルタ・スポルティフの功績で、ミカエル・ペトリオが然るべき配慮をすべておこなった。プレーのプロジェクトについては、メルボルンとマンチェスターの関係はマリノスとマンチェスターとは違っていた。ずっと密着していて……、まず第1に言葉の壁がなかった。言葉は大きな問題だ。またCFGとの恒常的なかかわり方が横浜とは違っていた。私が赴任した際も、スポーティングダイレクターが本当によくやってくれた。誰よりも彼がシティのプレーを構築したがっていたからだ。だから仕事はやりやすかったし、早く結果も得られた。周囲の状況がすべて好ましかったからだ。

2015年の宮崎キャンプにて　©Takuya Sugiyama

――CFGのスカウト網を活用して国内・国外から選手を獲得しましたか？

モンバエルツ　私が来たときにはすでに選手の獲得は終わっていた。私ではなくミカエル・ペトリオが選手獲得に携わった。私はミカエルが獲得した選手を活用しただけだ。私自身が獲得したのは12月の2度目の移籍市場でのスペイン人のマルケル・スサエタだけだ。ミカエルの獲得した選手でチームを構築したが、同時にメルボルン・シティには素晴らしい育成部門がある。5人がオーストラリアの年代別代表に選出されており、クオリティはとても高い。これもまたCFGのプロジェクトの一環だ。私も若手を積極的に起用した。

#2 マリノス前監督モンバエルツがACL初制覇へエール「喜田と天野は素晴らしい選手になった。あとは…」に続く