“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
鹿児島にまた“半端ない大迫”が! 柴崎岳を彷彿とさせる神村学園1年生・大迫塁は選手権で主役になる?
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2020/11/30 17:01
選手権出場を決めた神村学園でエース番号14を背負う大迫塁。高校1年生ながら、すでにJクラブから熱視線を送られている
OSAKO YUYA stadiumで決めた選手権
第99回全国高校サッカー選手権大会鹿児島県予選。4年連続の選手権出場をかけた神村学園の決勝の相手は大迫勇也の母校である鹿児島城西。会場はOSAKO YUYA stadiumだった。
宿命を感じるようなシチュエーションで彼は見事にチームを勝利に導いた。12月31日に開幕する選手権で鹿児島県代表としてピッチに立つ。
「神村学園にとって初の全国優勝を実現したいんです。全中(全国中学サッカー大会)ではベスト8に終わり、先生たちに恩を返せなかった。その分、高校3年間をかけて返していきたい。今年のチームは2、3年生も尊敬できる選手が多いし、同級生には師王など力のある選手が揃っていると思う。中等部を見てもいい選手がたくさんいるので、ここでなら全国を獲れると思っています。全国優勝して、鹿児島からプロに進み、活躍する。そんな絵が今はハッキリと描けています。
ラーメン屋に来てくれるお兄ちゃんたち、小学校、中学校、高校、代表と僕にいろいろなことを教えてくれた人たち。恩返しはやっぱり結果。勇也選手のように活躍をすれば地元があんなにも盛り上がる。我がことのように喜んで、鹿児島県全体を元気にさせることを目の当たりにしたので、僕もそうなりたいです」
大きな夢への階段を登り始めた「14番」の姿をしっかりと見届けたい。