Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER
カロン・バトラーが八村塁を語る「1年目の成長速度に驚かされた」~オールスター選手の視点~
posted2020/11/23 08:00
2月のバックス戦ではアデトクンボ相手に守備で奮闘。2年連続MVPをファウルアウトに追い込んだ
text by

杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
Getty Images
ルーキーシーズンの塁は素晴らしかったと思う。NBAでも即戦力になり、1年目の選手ながら成熟したパフォーマンスが印象に残っている。
ボールハンドリングが上手いし、シュート力もある。ルーキーとしてはパフォーマンスが安定していたのも大きかった。2019-'20シーズンにデビューした中ではトップ4、5に入るルーキーだったし、オールルーキー1stチームに入るべきだったと今でも思っている。
私は塁がウェスト・コースト・カンファレンス(WCC)のゴンザガ大でプレーしていた頃から注目していて、カレッジ時代も彼がすごい速さで成長するのを見ていたから、ウィザーズですぐに活躍しても驚きはしなかった。ゴンザガでの3年間でシステムに適応し、チームの一員としてボールをさばけるようになった。スコアラーとして成功し、最終的にはゴー・トゥ・ガイ(切り札)としての自分を確立した。3年生時にはWCCだけでなく、もう全米でも5本の指に入るような選手になった。そういった姿を見ていたから、NBAでも成長が止まるとは思わなかったんだ。
塁が所属するウィザーズはスモールボールを多用するチーム。塁は主にSG、SF、PFでプレーしたが、76ers戦ではセンターに入り、オールスター選手のジョエル・エンビードとマッチアップしたこともあった。股関節のケガで多くのゲームを休んだ期間を除き、様々なポジションで多才さを示してくれたことは心強かった。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り: 2589文字
NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。
