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「僕、ジョーダンの目の前に座ったんです」八村塁が振り返る“神様”と初めて会った日
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byYukihito Taguchi
posted2020/11/19 17:05
八村塁は昨季、通算48試合出場。1試合平均13.5得点、6.1リバウンドの堂々たる成績をマークした
「本当に目の前で(ジョーダンの)話を聞いていて、何を言っているかはわからなかったので、ずっと手を見ていた記憶があります。本当に大きかった」
身体のサイズと比べて特別大きなジョーダンの手。数々の驚異的なプレーを生み出してきたその手をじっと見つめていた八村は、ジョーダンを目の前にして「言われていた通り“神様”という感じでした」というほどのオーラを感じたと今回のインタビューで振り返っている。そして、話を終えたジョーダンが選手一人ずつと握手をしていくなかで、“神様“は八村だけにある「意外な行動」をしている。その後の八村に力を与えてくれたその行動の内容は、本誌でぜひお読みいただきたい。
このジョーダンとの初対面から8カ月後の12月に、八村はNCAAディビジョン1の名門・ゴンザガ大学への進学を目指すことを発表し、翌年に渡米。その後の大学での活躍、そして目標だったNBA入りの実現へ、“神様“の導きのもとに、彼は努力を怠らず自らの力で夢を実現してみせたのだ。
「いずれNBAでやっていくことをイメージすることができた」
高校時代に経験したこの「ジョーダン ブランド クラシック」と、その前年に出場したU-17世界選手権は、八村が渡米しやがてNBA入りを果たすうえでの、大きなターニングポイントとなった。自身もこの2つの経験について、「(そこで戦った選手たちと)いずれNBAでやっていくことをイメージすることができるようになったので、影響は大きかった」とも話している。
本誌のインタビュー中にはこれ以外にも、今年公開された『マイケル・ジョーダン:ラストダンス』を見て感じたことや、大学時代にコービー・ブライアントやジョン・ストックトンらNBAのレジェンドたちと交流したエピソード、日本代表と東京五輪への思いなどについても語っている。NBAのスタープレーヤーへの道を歩み始めた彼の言葉を、ぜひ誌面でたっぷりと堪能して欲しい。