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ナゾの“モンゴリアン”がオカダ・カズチカを突き落とす? 怪力怪奇派グレート-O-カーンの実力は
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2020/10/29 11:01
突如オカダに襲い掛かったグレート-O-カーン。その正体と実力は…
「オレの前に伏せろ。楽しみだな、オカダ」
オカダはオスプレイだけでも十分に手ごわいのに、レスラーでもある女マネジャー役のプレストリーまでいる。パワーアップしたO-カーンが出現して、やっと浮上しかけたオカダ丸を沈めようとしているのだ。
オカダはここのところ連日、O-カーン、オスプレイ組とタッグマッチを戦っているが、劣勢が続いている。
来年、1月4日、5日に予定されている東京ドーム大会でのIWGPヘビーとインターコンチネンタルの2冠戦(現王者は内藤)に、今のところオカダが分け入る余地はないと見られている。
今年はIWGP王座こそ失ったものの、両日とも新日本プロレスのアイコンの名にふさわしくメインイベントを務めることができた。しかし次はセミファイナルでの出場すら不安視されている。
IWGPヘビー王座一本でやって来たオカダ本人に興味があるかどうかは別にして、IWGPタッグ王座へのアプローチが年内に残された再浮上のチャンスだが、そんなに簡単に事が進むとは思えない。
「オレと戦いたければ、まずO-カーンと戦え」というオスプレイの指名により、11月7日、大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)でオカダvsO-カーンのシングルマッチが組まれている。
「オレの前に伏せろ。オレの実力がわかったか。楽しみだな、オカダ」(O-カーン)
O-カーンは勢いに乗っている。そして、その背後には「世界最高のレスラー」オスプレイと「危険な女」プレストリーが控えているのだ。
両国国技館で2度も浴びてしまったクロースラム、エリミネーターが大阪でもオカダを襲うことになるだろう。オカダが立ち上がれないような非常事態も十分に起こり得る。