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巨人・原辰徳監督「手遅れは最大の愚策だと思っている」阿部慎之助を巡る批判を恐れぬ決断の日
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKYODO
posted2020/10/29 11:02
2015年、原監督は捕手では使わないと言っていた阿部を、一転して4月3日から捕手で起用した。勝つためなら“君子豹変”を厭わない
岡本の練習に取り組む姿勢の変化
<名言3>
「大人の野球選手になるというのは、ユニフォームを脱いで、再び着るまでに計られる」
(原辰徳/NumberWeb 2020年2月27日配信)
◇解説◇
今季の開幕前、原はチームの中心に据えるメンバーとして、坂本勇人、丸佳浩、そして岡本和真の名前を挙げた。
昨季の岡本は打順もポジションも変わりがわりの起用が続き、試行錯誤したシーズンとなったが、原は後半戦の出来を見てシーズン頭から「4番サード」を任せるプランを明かしていた。その最大の理由は練習に取り組む姿勢の変化だった。
野球選手がユニフォームを着て、グラウンドで懸命な姿勢を見せるのは当たり前。大事なのはそれ以外の時間での振る舞いだ。
今季の岡本は食事を見直し、自粛期間中も筋力トレーニングを続け、無駄のない下半身を手に入れた。その結果はシーズン開幕から数字として現れ、10月21日現在で本塁打25本(セ・リーグ2位)、78打点(同1位)、打率.280は丸に次いでチーム2位という、期待通りの活躍を見せている。
「そういう姿を見ていたから、早くから和真には『今年はビッグベイビーは言わないぞ』と。それで『若大将!』と、ね」
かつて自身が呼ばれた愛称を授けるなど、その信頼は厚い。原の目からすれば、今季の活躍は必然だったのだ。