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コントレイルとディープインパクトが「夢の父子対決」 Number表紙“奇跡の1枚”とは?
posted2020/10/08 11:00
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph by
KYODO
さあ、最後の直線、馬場の中央を通って堂々先頭に立ったのは、赤い帽子の3枠5番、福永祐一騎乗のコントレイル! その内からものすごい脚で差してくるのは、同じく赤い帽子、なんと同じく3枠5番、武豊のディープインパクトだ! 壮絶な叩き合い! 勝つのはどっちだ⁉
――というレース実況がピッタリくる表紙写真が載っているのは、10月8日発売のNumber秋競馬特集「三冠親仔伝説」。
今年のダービーを無敗で制したコントレイルと、15年前のダービーを同じく無敗で制し、菊花賞も獲って無敗三冠馬になった伝説の名馬、ディープインパクト。この父仔2頭による、時空を超えた揃い踏みが実現した瞬間だ。
種明かしをすると、これは、父ディープインパクトが勝ったダービーのレース写真をベースに、息子コントレイルのダービーの写真を乗せて、合成したもの。現在大ヒット中の映画「TENET」風に言うと、コントレイルが時間を逆行して、ディープのダービーに出現した――ということになるだろうか。ということは、コントレイルは……。
これ以上は映画のネタバレになりそうなので、とか、そんなことはともかく、馬番どころか福永騎手と武騎手の右手の角度からステッキの持ち方まで見事にシンクロしているこの“奇跡の一枚”。10月25日の菊花賞で父と同じ無敗三冠馬を目指すコントレイルにとって、吉兆なのは、間違いない⁉ そして、菊花賞のディープは青い帽子だったが、コントレイルは果たして?
Number1012号「秋競馬GⅠプレビュー 三冠親仔伝説」は、無敗三冠を狙うコントレイルの近況レポートと、主戦騎手・福永祐一&棋士・渡辺明の「名手・名人対談」を巻頭に掲載。武豊の「とことん血統論」、横山典弘親子と岩田康誠親子のダブル「親子で語ろう」、ルメールやデムーロらが語る「オヤジ・おふくろ」、杉本清氏ら関西テレビ歴代アナの「三冠実況座談会」、新直木賞作家・馳星周氏の特別寄稿「妻とわたしとステイ一族」など、馬と人のファミリーヒストリー満載です!