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【結婚発表】石原さとみが語っていたバスケ愛と“好みのタイプ”「無口なイケメンではなく……」
posted2020/10/01 20:50
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph by
Getty Images
そこで、かつて本誌に語っていた“大人気バスケットボール漫画『SLAM DUNK』への思い”を特別に公開します。
【初出:Sports Graphic Number 847号(2014年2月13日発売)「スポーツ漫画名勝負物語」/肩書などはすべて当時】
スポーツ漫画はたくさんありますが、自分がバスケットボールをしていたこともあって、『SLAM DUNK』が一番のお気に入りです。
中でも凄くゾクッとしたのが、全国大会の湘北×山王戦で、最後に湘北の勝利を決めた主人公・花道のシュートの場面、「左手はそえるだけ…」というセリフです。すごくベタですけど(笑)。
花道と流川「犬猿の仲の2人だから、なお良いんです」
この試合の終盤はスピーディな展開で、途中からセリフが全くなくなるんです。そんな中で唯一のセリフがその一言。ドキドキするシーンの連続で、最後にほんの一言というのが良いんだと思います。
このシュートは、花道の親友である4人の「桜木軍団」が練習につき合って、ビデオに何度も撮った“2万本”のシュート練習があってこその1本なんです。もの凄い練習の結果なんですけど、それを一言「そえるだけ…」って。そこには色んな想いが込められているんですよね。
しかも、天敵のチームメイトの流川もその努力を知っていて、花道をちゃんと見ているわけですよ。そこではじめて流川が花道を信頼してパスを出すんです。
素人だった花道が流川に認められる存在になって、パスを受ける。そしてそのシュートが入って試合を決める。この鉄板の流れは、何度見ても素敵ですよね。その後に、流川と桜木が無意識にハイタッチするんですけど、それも普通に見たら「キレイな画だな」で終わるんですよ。
でも、流川がこの大会の前に「アメリカに行きたい」って言いだしたり、花道のミスで負けた県予選の試合があったり。そういう過程やドラマがあった上での、犬猿の仲だったライバル2人のハイタッチだから、なおさら良いんです。