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『愛の不時着』で伸びやかに 本郷理華ら“お姉さん”世代が見せたスケート人生をかけた演技
posted2020/10/02 11:02
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph by
Manabu Takahashi
フィギュアスケートの2020-21シーズンがとうとう開幕し、12月末に行われる全日本選手権にむけ、茨の道がスタートした。
特に女子の層が厚い愛知エリアでは、1次予選となる中部選手権から注目選手が続々と登場。なかでも大学卒業組の“お姉さん”が、気鋭の演技を見せた。
「すごく久しぶりの試合で最初は緊張しましたが、滑っているうちに楽しくなって伸び伸び演技できました」
1年5カ月ぶりとなる試合で笑顔を見せたのは、24歳の本郷理華だ。
2018年にカナダ・バンクーバーの関徳武コーチのもとに移籍したものの、昨季は休養することを決意。ジュエリーショップで働き、休みの日はサウナにいくなど、20代らしい新社会人生活を送っていた。
「久しぶりに練習に行ってみたら楽しくなって」
「スケートを辞めるつもりで休んでいて、最初は(他の選手の試合を)見ていませんでした。でもスケートやりたいな、滑りにいってみようかな、と思って久しぶりに練習に行ってみたら楽しくなってきたんです」
1月頃から練習を再開したが、緊急事態宣言で滑れない状態に。復帰に向けて一番不安だった体力をつけるため、ランニングや筋力トレーニングで身体を作った。
本格的な復帰のためにはバンクーバーに渡りたかったが、コロナウィルスの影響でカナダへの渡航が禁止に。すると卒業した中京大学の厚意で、大学リンクで練習出来ることになった。
「大学のスケート部所属にさせていただくことが出来たので、中京大のリンクで練習しています。午前中の練習は、カナダがまだ夜なので関先生にZoomで見てもらったりしています。あとは撮影した動画を送ってアドバイスをもらうこともあります」