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「2年後のレアル・マドリーに久保建英のポジションはある?」スタメン11人を予想してみた
posted2020/09/24 15:00
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph by
AFLO
今夏はすっかり鳴りを潜めたマドリー得意の大補強。かつての銀河系がそれじゃ寂しい、というわけで、会長になりかわり、近未来の編成を勝手に大予想――。
手前勝手に選んでおいて言い訳するのも何だが、随分とインパクトの薄いイレブンだ。妄想の翼をへし折るような現実を丸呑みしてしまったからである。
とにかく堅い。財布の紐が……。ペレス帝国の漁法は一本釣りだ。それも年に一度がお約束。一夜にして、銀河系再興とはいかない。そんなわけで総取っ替えの欲望を抑え、釣り上げる獲物を吟味し、それぞれをイレブンの一角に放り込んでみた。
ベンゼマ、クロース、セルヒオ・ラモスの後継者とは?
その妄想御三家がムバッペ、キミッヒ、ウパメカノだ。伝統の大艦巨砲主義にならえばハーランドやグリーンウッドあたりに触手が伸びるが、それよりも銀河系の再興にふさわしい当世風の頭脳(キミッヒ)と最後方で攻守の要となる万能の怪物(ウパメカノ)が欲しかった。
これでベンゼマ、クロース、セルヒオ・ラモスの跡目問題に終止符を打つ。いや、セルヒオ・ラモスだけは外せない。激しい闘志でカピタン(主将)の任をまっとうしてきたマドリーの魂だ。この男の後継者、クラブの象徴たりうるスペイン人がどうにも浮かばぬ今日この頃……。
カルバハル? いやいやいや。ただし、右サイドバックとしては優秀だ。左の猛牛メンディとまだまだ暴れてもらおう。中盤に君臨する皇帝キミッヒの相方には、よく走り、よくファイトするB2B(ボックス・トゥ・ボックス)のバルベルデを。プレス回避の安全弁として物足りないカゼミーロは……お役御免である。
久保のポジションは……
で、残った枠は4つ。その選択は近年のマドリーが試みてきた錬金術の大成功というストーリーでゴリ押しだ。せっせと青田買いしてきた逸材たちの立身出世である。