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「ゲームは遊び、スケートは呼吸」発信力を増した宇野昌磨がスイスへ

posted2020/09/25 07:00

 
「ゲームは遊び、スケートは呼吸」発信力を増した宇野昌磨がスイスへ<Number Web> photograph by AFLO

昨季途中からランビエルに師事。今回のスイス出発時には「#GoodLuckShoma」のお見送りタグがトレンド入り

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野口美惠

野口美惠Yoshie Noguchi

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 宇野昌磨にとってこのオフは特別なものになったようだ。3月以降は国内で自主練習を続けていたが、9月2日に練習拠点のスイスへ出発。空港への車内でこう語った。

「この期間だからこそ普段できないことを僕はたくさんやりました。ここからはスケートに本腰を入れてスイスに戻ろうと思います」

 そう語る表情は充実感に満ちている。“普段できないこと”とは、ゲーマーとしてオンライン番組に登場したり、私生活を動画配信したりと、アスリートとは違う側面を公開し始めたことだ。

 6月にはゲームのオンライン番組に出演し、プロゲーマーと対戦。

「ゲームの時間は、オフの時は1日8時間、シーズン中も1日5時間」

 と話し、プロ顔負けの美技を繰り出してゲーマー達を驚かせた。

 8月にはトップアスリートとしては異例といえる、自身のネット動画共有番組を開設。視聴数は最大30万回を超える人気ぶりだ。愛犬とじゃれあったり、「カバンの中身をお見せします」と題してスケート靴とブレードの角度へのこだわりを語ったり、緊急事態宣言後に練習再開したときの動画を自ら解説したりと、秘蔵映像を次々と配信している。

 さらに8月にはゲームのオンライン番組で「ゲームは遊び、スケートは呼吸」との名言を残した。

不振を通じて支えられていることを実感した

 自身の素顔をこれほどまでにファンに伝え始めた理由をこう話す。

「最近、自分のスケートに対する原動力について考えました。今まではモチベーションの源泉を自分に見出していたのですが、昨年の不振を通じて僕は沢山の人に支えられていると実感して、何か貢献したいと思い、今年は(オフに)イベントが無かったので、何かできることはないかと考えました」

 だからこそ、スイス渡航直前という繊細なタイミングでも、あえて動画を配信した。

「スイスが修行の場という感じではなく、帰る感じ。スイスで練習したいというよりもステファン(・ランビエル)に会いたい気持ちが強いです。在籍して間もない僕をチームの一員として見てくれて、本当に選手思いで100%味方してくれるんです」

 実際は“練習の虫”だが、あえてサラッと語る。それが宇野流。彼の強さに磨きがかかったように感じた。

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