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バイエルンなどブンデスクラブが考える、暑さ対策と子供たちの燃え尽き防止策って?
text by
中野吉之伴Kichinosuke Nakano
photograph byGetty Images
posted2020/09/06 09:00
欧州王者になったバイエルンの育成組織は、夏のサッカー対策を綿密にとっている。
自発的に一生懸命取り組む。
小・中・高校、大学卒業と同時に引退を口にする子供たちが後を絶たないという。好きで始めたスポーツや音楽、芸術活動だったのに、「もうやりたくはない」という言葉も聞こえてしまうのはなぜなのか。
勝ち組、負け組という区分けではなく、同じスポーツを好きになった仲間同士ではないだろうか。それぞれがそれぞれのステージで、いつまでも自分から一生懸命取り組み、楽しめる方が何億倍もいい。
大会があるからそのスポーツをしているのか? 大会がないと頑張れないのか? そのスポーツや自分が関わっているものが素晴らしいから、楽しいから、やっているのではないだろうか。
「全力を出し切る」=「これ以上もうやりたくない」という図式は歪んでいる。ブンデス各クラブの取り組みのように、「全力を出し切る」=「勝っても負けても、次に向けて頑張ろうという意欲がわいてくる」という図式を生み出していく方が、人生を豊かに生きていけるのではないだろうか。