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大谷翔平、2戦連発の異次元打撃と「差し込まれたHRが好き」。内角99マイルをセンター越え2号。
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNaoya Sanuki
posted2020/07/31 16:45
2戦連続ホームランを放った大谷翔平(2019年撮影)
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は現地時間30日、本拠地アナハイムで行われたシアトル・マリナーズ戦に「5番・DH」で先発出場。試合は5-8で敗れたものの今季初盗塁を決め、9回には2試合連続となる第2号の3ランホームランを放つなど4打数1安打3打点1盗塁の成績を残した。
大谷は2-3の1点ビハインドで迎えた7回の第3打席、併殺崩れのセカンドゴロで一塁走者に残ると、相手バッテリーの隙をついて二盗を敢行し、今季初盗塁をマーク。このプレーこそ得点につながらなかったものの、2-8で迎えた9回1死一、二塁のチャンスで大谷のバットがうなりを上げた。
内角を突くマリナーズ投手アルタビーラに対してファウルで粘り、2ボール2ストライクからの7球目、インコースいっぱいの99マイルの速球を呼び込んで一閃。ボールはフェンスを越えてエンゼル・スタジアムのセンターやや左、おなじみの岩場付近へと飛び込んだ。
大谷は前日のマリナーズ戦の第2打席、見送ればボールの内角低めカーブをすくいあげると、ライトスタンドへと飛び込む3ランホームランを放っていた。『Number』980号での取材で大谷は「レフトに上がってもいいし、ライトに上がってもいい」、「身体の近くまで呼び込んで、そこで打ってホームランになるなら、前で捌いたときはかなりの確率でホームランになるよね、という、差し込まれたホームランがけっこう好きかな」と語っていたが、2日連続で難しい内角球をスタンドインさせる異次元のバッティングは、“これぞ大谷”という長打力だった。