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山本昌、今中、岩瀬、憲伸に質問!
外国人捕手A・マルティネスはあり? 

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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photograph byKyodo News

posted2020/07/30 11:50

山本昌、今中、岩瀬、憲伸に質問!外国人捕手A・マルティネスはあり?<Number Web> photograph by Kyodo News

ヒーローインタビューでポーズを取るA・マルティネス。今季、支配下登録されると「打てる捕手」として大きな注目を集めている。

今中「思い切ってアリエルに」

 続いては美しい曲線を描くスローカーブで、1990年代最高のサウスポーと言われた今中慎二氏。

「全然、問題ないでしょ。今のドラゴンズのキャッチャーが、ピッチャーの気持ちがわかったリードをしているかというと……。2ボールからの3球目、平気でインコース真っ直ぐ要求してます。そこに投げきれる投手、います? 甘くなるわけにはいかんし、厳しくいけば3ボール。だから今年は与四球が多いんです。ああいうリードは、僕が現役のときは中村さんに出されたことないよ。

 合う、合わないじゃなく投げる方の気持ちを考えてるかってことが大事。合わなけりゃ首を振ればいいだけのこと。1試合ごととか言わず、思い切ってアリエルに決めてしまえばいいんですよ」

岩瀬「的が大きいから投げやすい」

 3人連続左投手ながら、お次はリリーフが専門職の岩瀬仁紀氏。通算1002試合、407セーブは比類無き日本記録である。

「僕は的が大きいから、かえって投げやすいと思います。一番嫌なのはストライクからボールにミットが動いちゃう捕り方。アリエルはその逆で、ピタッと止めるんじゃなく、少しボールでもストライクゾーンに動かしてきますよね。リリーフの切羽詰まった場面でも、マウンドに集まれば勝負か歩かせるかの二択。それくらい、お互い話せますよ。逆の立場で考えれば、今一番、雰囲気のある打者。投げるとすれば怖いもん」

 メジャーリーグでは常識のフレーミング技術を駆使するアリエルのキャッチングにも、至高のセーブ王は理解を示している。

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