競馬PRESSBACK NUMBER
熟練の手綱裁きは未だ衰えず。
ベテラン内田博幸の原体験とは。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2020/07/10 20:00
6月にはダイワキャグニーでエプソムC(GIII)を制するなど、その技術は健在だ。(2019年撮影)
「若い団野君が育ててきた馬なので」
そんな内田騎手はラジオNIKKEI賞を制した後のインタビューで次のように語った。
「今回は急きょの乗り替わりだったけど、若い団野君が育ててきた馬なので、良い形でバトンを返せるように注意して乗りました。何とか、結果を残せたし、良かったと思います」
自らがドラールオウカンで悔しい思いをした事もあるだけに、未来のある若いジョッキーにも気を使っているのが良く分かるコメントだ。今回は初の重賞制覇のチャンスを逃した団野騎手だが、1日も早く怪我を治して、元気に戻って来て欲しい。まだ20歳なので、今後またいくらでも重賞制覇のチャンスは巡ってくるはずだ。
そして内田騎手は今週末の七夕賞(GIII)ではクレッシェンドラヴの手綱を取る。先述した彼の実績を思い起こせば、2週連続での大仕事があっても何ら不思議ではないだろう。