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八村塁、4.5kg増でNBA再開へ。
「プレイオフに行けるチャンスある」 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byKyodo News

posted2020/07/06 20:30

八村塁、4.5kg増でNBA再開へ。「プレイオフに行けるチャンスある」<Number Web> photograph by Kyodo News

オンライン会見を開いた八村は、自粛期間中の過ごし方やシーズン再開への意気込みを語った。

目標はNBAで長く活躍すること。

 そんな先行き不透明ななかで、八村は、気持ちを切らすことなくトレーニングを続けていた。いったい何をモチベーションとしていたのだろうか。そう聞くと、彼は今シーズンだけでなく、長い目で見ていい選手になることがモチベーションだったと語った。

「ルーキーシーズンということで、僕はまだまだこれからだと思っているので。このシーズンを終わらせるためと思ってトレーニングをやっていたというのもあるんですけれど、それ以上に、これからのことを考えてずっとトレーニングしていた。そういうところをモチベーションにできていたんじゃないかなと思います」

「NBAのシーズンとして(再開するかどうか)50/50になっていた中で、僕としてはそこだけが目標じゃない。来年のオリンピックがもしできれば、というのもありますし、あとNBAで長く活躍していくっていう目標があってやっているので。それに向けてモチベーションをあげていけば、いつシーズンが始まっても準備ができていると思う」

 ルーキーシーズンや今夏開催されるはずだったオリンピックという短期的な目標がなくなっても、長いNBAキャリアを送るという長期的な目標さえ忘れなければ、モチベーションを失うことはないというわけだ。

体重は4.5kg増加、コロナ禍を有効に。

 シーズンが中断してまもなく、オフシーズン中に過ごすことが多いロサンゼルスに戻った八村は、家でウェイトトレーニングをして身体を鍛え、中断していた3カ月半で10ポンド(4.5kg)増量した。ふだんは、オフシーズンになっても代表活動があるため、まとまって3カ月以上も身体を鍛えることに集中する機会はなかなか作れない。早くに気持ちを切り替えたことで、コロナ禍の期間を有効に使うことができたのだ。

「体重も増えて、体つきも大きくなったってよく言われます。そういう身体を鍛える時期が欲しかったので、それに関しては、今回、こういうことになってしまったんですけれど、時間を無駄にせずにできたんじゃないかなと思います」

「まだ対人(の練習)はやっていないんですけれど、身体ができているっていうところが出ると思う。身体ができてくると、もっといろんなことができるので、これからもっと楽しみになると思っています」

 さらにはZoomを使ったチーム主催のスキルワークや、LAで体育館を借り切ってのワークアウトで、ボールハンドリングやシュート練習にも励んだ。シュート練習では、ウィザーズのアシスタントコーチで、女子日本代表のアドバイザリーコーチでもあるコーリー・ゲインズのもとで練習し、課題の3ポイントシュートを安定させるため、シュートの打ち方を微修正。より自信をもって打てるようになったと胸を張る。

【次ページ】 プレイオフ出場権獲得のチャンスは?

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