大山加奈のVolleyball is Life BACK NUMBER
大山加奈に刺さった高校生の言葉。
オンラインを通じて見えたものとは。
text by
大山加奈Kana Oyama
photograph byRIGHTS.
posted2020/06/30 11:30
「セイトーーーク!!」と題したライブ配信では黒後愛や石川真佑ら後輩たちが参加。写真:YouTubeチャンネル「セイトーーーク!!」より。
これまで以上に重要となる伝える力。
アフターコロナと位置付けるにはまだ遠く、しばらくはウィズコロナの日々が続きます。これまでならば直接会って、見本を見せながら進められたバレー教室も、オンラインを利用することが増え、今後の状況次第ではもしかしたら学校やクラブの指導もオンラインを主流に、というケースも生じてくるかもしれません。
画面越しに見えるものが限られる中、怒鳴りつけるだけの指導をしていたらどうなるか。ただでさえバレーボールから離れかけている心は、完全に離れてしまいます。
学生最後の大切な思い出、これからを生きる力になるはずの最後の試合を「なくなってよかった」と思わせることなどないように。指導者も一方的にああしろ、こうしろと押し付けるのではなく、求める動きを言葉で伝える力がこれまで以上に求められます。
今までの当たり前に甘えず、会えないからこそ、オンラインを活用できるからこそのコミュニケーション能力が必要なのは、子どもより大人たちなのではないでしょうか。
(構成/田中夕子)