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<時代が生んだ最強コンテンツ>
鈴木啓太/ロブソン・ポンテ「J版銀河系の絶頂」
2006 浦和レッズ
posted2020/06/09 08:00
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph by
J.LEAGUE
日本代表をベンチに座らせる分厚い選手層と、1試合平均でも4万5000人超が集ったサポーター。まさに隆盛を極めていた浦和レッズの1年を攻守におけるふたりの中心人物が振り返った。(Number1004号掲載)
選手投票 第3位
読者投票 第4位
机の上に置かれた2006年シーズンの戦績表に手を伸ばし、しばらく考え込んだ鈴木啓太が挙げたのは、7節のアビスパ福岡戦(〇1-0)、11節のジェフ千葉戦(●0-2)、23節のサンフレッチェ広島戦(〇2-1)、30節の横浜F・マリノス戦(〇1-0)だった。
リーグ優勝を決める最終節以外でポイントになったゲームはどれですか――。
その問いかけに対する答えである。
シーズン開幕から8戦無敗でスタートダッシュに成功し、25節で5度目の首位に立つと、それ以降は首位の座を譲ることなく最終節を迎え、2位のガンバ大阪を叩いて力強く初のリーグタイトルを掴み取った。
だから、この年の浦和レッズに「歴代最強チーム」という印象を抱くファンが多いのも、当然のことだろう。
ところが、鈴木が挙げたラインナップは意外なものだった。この4試合は、いずれも浦和が苦しんだ試合なのである。
「選手層や選手の実力、積み重ねてきたものを考えると、優勝しなければいけないシーズンだったと思います。ただ、サッカーの質で言えば、いつも素晴らしかったわけではない。そういう意味では、内容よりも結果にこだわるチームでした。あと、多くの方が最強だと思ってくれているのなら、もうひとつ要因があると思っていて……」