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バスケ&ラグビー界のリーダー対談。
今、人生を豊かにするチャレンジを。
posted2020/05/18 17:00
text by
多羅正崇Masataka Tara
photograph by
L:SUNROCKERS SHIBUYA R:Hiroki Takami/ShiningArcs
金 いま自宅でどう過ごしてますか?
石井 ヨガやストレッチ、自重トレーニングですね。あとは最近始めた「note」で発信したり、本を読んだり。Bリーグが始まった時、スタートダッシュを切るための自己投資は大事だと思ってます。
金 ラグビーができないこの時期に僕が大事だと思うのは、他の人がやって当たり前だったことに目を向けること。僕の場合、それが料理でした。
石井 金さんは「#きんめし」でレシピを投稿していますよね?
金 ラグビーでプロになる前から栄養学を学んできた自負もあるので、簡単かつ美味しいレシピを勝手に「#きんめし」と名付けて、自分のSNSで発信してます。反響もあって、ラグビーではなく「#きんめし」でファンになってくれた方もいるんです。
石井 僕はもうちょっとSNSをがんばらないと(笑)。
金 SNSはがんばって損はないですよ!「この期間に差をつけよう」と考えることも、いまを乗り切るモチベーションになると思います。
コントロールできる範囲を見極める。
石井 「この期間に何ができるのか」を考えるのは楽しいですよね。制限があった方が良いアイデアは生まれますし、アスリートの新しい価値を創造するチャンスでもある。
金 間違いないですね。新型コロナウイルスによるこの状況は、自分1人ではコントロールできない。自分がコントロールできる範囲を見極めて、そこに集中する。そうすることで、僕はプレーができない不安を払拭できてます。
石井 やはり精神の安定を保つためにも、チャレンジは大事。「コロナ離婚」などが問題視されていますが、仕事で得られていた満足感がなくなり、周囲に当たってしまうのかもしれない。いまできるチャレンジをして成長を実感することは、それを身につける以上の価値があるのかなと思います。