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バスケ&ラグビー界のリーダー対談。
今、人生を豊かにするチャレンジを。

posted2020/05/18 17:00

 
バスケ&ラグビー界のリーダー対談。今、人生を豊かにするチャレンジを。<Number Web> photograph by L:SUNROCKERS SHIBUYA R:Hiroki Takami/ShiningArcs

共通点が多いことで実現した両リーグを代表するリーダー同士の対談。自粛ムードが続く中、前向きなメッセージを送ってくれた。

text by

多羅正崇

多羅正崇Masataka Tara

PROFILE

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L:SUNROCKERS SHIBUYA R:Hiroki Takami/ShiningArcs

バスケットボール・Bリーグ屈指の3ポイントシューター石井講祐(32=サンロッカーズ渋谷)。ラグビー日本代表で7キャップを持つハードタックラー金正奎(28=NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス)。新型コロナウイルスの影響で自宅待機が続く今だからこそ実現したオンラインの異色対談ーー。「元会社員のプロ選手」、「地域密着型チームのリーダー」と共通点も多い旧知の2人が、モチベーションの保ち方、リーダーシップ論などを語り合った。

  いま自宅でどう過ごしてますか?

石井 ヨガやストレッチ、自重トレーニングですね。あとは最近始めた「note」で発信したり、本を読んだり。Bリーグが始まった時、スタートダッシュを切るための自己投資は大事だと思ってます。

  ラグビーができないこの時期に僕が大事だと思うのは、他の人がやって当たり前だったことに目を向けること。僕の場合、それが料理でした。

石井 金さんは「#きんめし」でレシピを投稿していますよね?

  ラグビーでプロになる前から栄養学を学んできた自負もあるので、簡単かつ美味しいレシピを勝手に「#きんめし」と名付けて、自分のSNSで発信してます。反響もあって、ラグビーではなく「#きんめし」でファンになってくれた方もいるんです。

石井 僕はもうちょっとSNSをがんばらないと(笑)。

  SNSはがんばって損はないですよ!「この期間に差をつけよう」と考えることも、いまを乗り切るモチベーションになると思います。

コントロールできる範囲を見極める。

石井 「この期間に何ができるのか」を考えるのは楽しいですよね。制限があった方が良いアイデアは生まれますし、アスリートの新しい価値を創造するチャンスでもある。

  間違いないですね。新型コロナウイルスによるこの状況は、自分1人ではコントロールできない。自分がコントロールできる範囲を見極めて、そこに集中する。そうすることで、僕はプレーができない不安を払拭できてます。

石井 やはり精神の安定を保つためにも、チャレンジは大事。「コロナ離婚」などが問題視されていますが、仕事で得られていた満足感がなくなり、周囲に当たってしまうのかもしれない。いまできるチャレンジをして成長を実感することは、それを身につける以上の価値があるのかなと思います。

【次ページ】 互いに感じた「リーダー」のオーラ。

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石井講祐
サンロッカーズ渋谷
金正奎
NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス

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