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日本人はスケープゴートにされやすい!?
中山雄太がオランダで味わう緊張感。

posted2020/03/27 11:30

 
日本人はスケープゴートにされやすい!?中山雄太がオランダで味わう緊張感。<Number Web> photograph by Getty Images

“助っ人”としてオランダのチームにいる中山雄太には、言い訳をしている暇はない。求められているのは結果だけなのだ。

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本田千尋

本田千尋Chihiro Honda

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 スケープゴートにされやすい立場なのだという。

 まだオランダが新型コロナ・ウイルスの脅威に晒されていなかった頃――。2月下旬に行われたエールディビジ第25節。ズウォーレの中山雄太は、フィテッセに逆転勝ちした試合結果に安堵しつつも、決して気を抜けないチーム内における自らの立場について話をした。

「残留争いのプレッシャーよりも、僕は日本人ですし、容易に代えられるところがあるので……どちらかというと個人的なプレッシャーの方があるかもしれないですね。もう、何かあるとすぐ代えられるので。監督からすると、代えやすい立ち位置ですし」

監督にとって印象の悪いミスをしてしまう……。

 この4-3と乱打戦になったフィテッセ戦で、4バックの左CBで出場した中山は「ミス」を犯してしまう。6分にPECズウォーレが、グスタヴォ・ハマーのゴールで先制した直後のことだった。

 敵のGKレムコ・パスフェールのロングキックを、左SBのケネト・パールが左足で触って落としたボールを、日本人CBは、そのまま味方のGKミヒャエル・ゼッテラーに戻そうとする。しかし、パスの勢いが弱かった。フィテッセのセンターFWティム・マタフスにプレゼントする格好になってしまい、同点に追い付かれてしまった。

 この中山の「パスミス」が、ヨン・ステーへマン監督にとって相当に印象が悪かったであろうことは想像に難くない。

 1-2と逆転されて前半を折り返すと、U-23日本代表DFは、45分間のプレーでベンチに退くことになった。後半が始まったピッチの上に、中山の姿はなかった。

【次ページ】 「失点が全てだったと思います。パスミスです」

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