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巨人の極端な阪神“ボーアシフト”。
効果を清原、松井の打撃論から考察。

posted2020/03/13 20:30

 
巨人の極端な阪神“ボーアシフト”。効果を清原、松井の打撃論から考察。<Number Web> photograph by KYODO

「バースの再来」、「バース2世」とも称されるボーア。阪神ファンからの期待は大きいが“シフト”をかいくぐれるか。

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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KYODO

 出口が見えない。

 開幕が延期となる中、無観客試合で進められているプロ野球のオープン戦。

 3月12日に行われた12球団代表者会議では4月10日以降の開幕を軸に日程の再編成を行うことが決まったが、現時点では開幕がいつになるのか、果たして4月中に開幕できるのかも、まったく見えないのが実情だ。

 無観客で試合を続ける選手たちにとっても、出口がまったく見えない中で調整を続けていくしかないのが現状である。

「無理して無観客というよりも、ファンと共にまさに『球春到来』という形でスタートを切りたい」

 こう語り、延期という形で舵を切ったNPBの決断を支持したのは巨人・原辰徳監督だった。

連敗地獄が続く中で見せたシーズンへの布石。

 そしてこの出口の見えない状況に対してもジタバタはしない。

「どういう形であっても時間は公平にある訳だからね。だからいかにうまく使っていくかですね」

 無観客試合になってからはオープン戦で白星がなく、3月11日のソフトバンク戦に敗れて“最下位”に転落もした。

 だからこそ開幕延期で時間が伸びた調整期間をいかに有効に活用できるか。そのことが連覇へのカギともなる訳である。

 そんな連敗地獄が続く中で、それでも原監督が見せたシーズンへの布石で、目を引かれたことがあった。

【次ページ】 阪神戦で見せた“ボーアシフト”。

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