熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
ロナウジーニョ逮捕劇の一部始終。
40歳誕生日はパラグアイ留置所か。
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byREUTERS/AFLO
posted2020/03/10 20:30
パラグアイでの取り調べ後のロナウジーニョ。サッカーファン誰もがこんな姿を見たくなかったはずである。
現地では今も絶大な人気だけに。
昨年12月、筆者はブラジル北東部マセイオでロナウジーニョとマルタ(ブラジル女子代表のエース)が出場するチャリティーゲームを取材した。
その際、地元メディアと大勢のファンからもみくちゃにされるなど、相変わらずの人気者で、ピッチでも現役時代さながらの華麗なプレーを見せる姿を目の当たりにしている。それだけに、今回の事件には大きな衝撃を受けた。
引退後、スポーツ選手は第二の人生で迷走する者が少なくない。とはいえ、手錠までかけられるケースは多くない。
何かが、ひどく間違っている。
兄のアシスともども、今後、ロナウジーニョには生活を根本的に立て直してもらいたい。
そして、また時折、あの遊び心満載の美しいプレーと光り輝く笑顔を見せてほしい。そう願わずにはいられない。