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『野球で、人を救おう』
日本のスポーツチャリティを導く、
現実とのギャップを埋めるヒント。
text by
小林勉Tsutomu Kobayashi
photograph bySports Graphic Number
posted2020/03/10 07:30
『野球で、人を救おう』岡田真理著 角川書店 1400円+税
チャリティ活動や地域貢献活動の全てが選手の高い年俸に含まれると考えるアメリカの野球界と、選手には「プレーだけに集中させてあげたい」という理由から社会貢献に躊躇する日本の野球界。競技とは関係ない一般市民への支援にも力を注ぐアメリカのプロスポーツと、知人の子供の治療費を集めるために選手が募金活動を行えば、翌日から「うちの子の募金活動もしてください」との問い合わせが殺到し、「どうしてその子だけ特別なのか」と批判される日本のスポーツ界。こうした社会貢献活動における日米の差異には、どんな心理が影響しているのか。