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2020年最初のGIにかかる「偉業」。
モズアスコットとインティの決着は。 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byYuji Takahashi

posted2020/02/22 19:00

2020年最初のGIにかかる「偉業」。モズアスコットとインティの決着は。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

ダートへの転向初戦で重賞を制したモズアスコット。二刀流完成となるか。

世界的な種牡馬になる条件は?

 思い出されるのは、一昨年の安田記念終了後の矢作調教師の言葉だ。

「もっと大きなところを獲らせて、世界的な種牡馬にしたい」

 このフェブラリーステークスを勝っただけでも大きく価値は高まるが、その先に、さらなるビッグタイトルを見据えているのかもしれない。

 もしモズアスコットが勝てば、矢作調教師は、リスグラシューによる昨年の有馬記念、コントレイルによるホープフルステークスにつづく、管理馬によるJRA・GI実施機会3連勝を達成する。

インティは「逃げ」を打つか。

「2強」のもう1頭は、2014、15年のコパノリッキー以来、レース史上2頭目の連覇を狙うインティ(父ケイムホーム、栗東・野中賢二厩舎)だ。

 昨年は7連勝でここを制したように勢いがあったが、以来、5戦して勝てないレースがつづいている。

 とはいえ、2走前、昨年のチャンピオンズカップは、勝ったクリソベリル、2着のゴールドドリームと激しく競り合っての3着。ラスト200m地点の手応えからは勝つのではないかと思われた。そして、前走の東海ステークスは、別定の58kgを背負い、道中控える競馬をし、新たな可能性を引き出しながらの3着と、内容はよかった。

 今回も、できれば、結果を出している「逃げ」の手に出たいところだろう。今年は、ほかにどうしても先手を取りたいという馬がいないし、もし他馬に先に行かれても、力を発揮できることは前走で証明済だ。

 このレースがGIに昇格した1997年以降、歴代最多の5勝をマークしている武豊が鞍上というのも心強い。

 対するモズアスコットのルメールは、意外にも、過去8回参戦して0勝、2着2回、3着1回とフェブラリーステークス未勝利だ。

 3枠5番を引いたインティが逃げるか先行し、6枠12番を引いたモズアスコットが、中団か後方の砂をかぶらない外目から追いかける展開になるだろう。

 印はシンプルに。

◎モズアスコット
○インティ

 モズアスコットの単勝と、この2頭の馬連を勝って、歴史的ゴールの瞬間を目撃したい。

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