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安田記念馬が初ダートで完勝。
矢作師に導かれモズアスコット復活。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2020/02/03 19:00
芝ダートGI制覇も期待されるモズアスコット。フェブラリーSと安田記念を両方制覇すれば、'02年アグネスデジタル以来の快挙となる。
芝に見切りをつけたわけではない。
根岸Sを勝ったことで、次はフェブラリーSというのが既定路線と思えるが、矢作調教師は次のように語る。
「脚元が慢性的にかたい面のある馬なので、中2週になるフェブラリーSは慎重に馬の様子を見て決めます」
これとは違う見解を述べたのがルメール騎手だ。
「乗っていてとくに歩様のかたい馬だとは感じません。そのあたりは大丈夫だと思います」
また、更に先に続く未来の展望を、矢作調教師は述べる。
「芝に見切りをつけたわけではないので、フェブラリーSの後はオーストラリア遠征も考えています」
最後に改めて今回の勝利に対する気持ちを伺うと、満面の笑みを見せて答えた。
「安田記念を連闘で制して以来、勝てていませんでしたからね。モズアスコットはまだ終わっていないと思っていたので、それを証明出来たことは本当に嬉しく感じます」
一気にダートの頂点に立つのか? 伯楽が次はどんなカードを切ってくるのか。
今後の動向に注目したい。