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ジーコ超えへ「最低でもFK1本」。
中村俊輔、42歳でのミッション。

posted2020/02/01 11:50

 
ジーコ超えへ「最低でもFK1本」。中村俊輔、42歳でのミッション。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

明るい表情で自主トレに励む中村。バットを振る珍しい姿も見せた。

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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Takuya Sugiyama

 どうしても“スーパースター”カズの存在に隠れがちだが、中村俊輔も忘れないでいただきたい。

 昨シーズンはジュビロ磐田から横浜FCに移籍してJ1復帰に貢献した。今シーズンはプロ24年目、そして6月には42歳を迎えることになる。

 J1所属の年長者ランクで言えば2月で53歳になるカズに次いで高齢。ジーコが持つ41歳3カ月12日のJ1最年長ゴールの記録を更新する可能性は、実は彼にもあるわけだ。

ジーコ超えの予感。

 ジーコ超えの予感がしている。

 それは2020年最初の取材で感じたことだ。

 1月6日、横浜F・マリノス時代の後輩である吉尾海夏(町田ゼルビア)やJFLの若手と一緒になって千葉県内のグラウンドで自主トレを始めていた。表情が明るいのも納得がいった。

「痛いところはあるけど、付き合っていけるレベル」と、ケガへの懸念がだいぶ減っていたからだ。

 右足首を手術したのはリーグ戦がロシアワールドカップで中断期に入っていた2018年6月だった。軸足に比重の掛かる独特な蹴り方や強い踏み込みで、患部を酷使してきた。

 テーピングを巻くなどして痛みをごまかしてきたものの、思ったように踏み込みに力が入っていかなくなっていた。「右足関節前方インピンジメント症候群、滑膜炎」と診断を受け、メスを入れることを決断した。

 その後が大変だった。

 回復が遅れ、状態も1日1日で違った。良くなったかなと感じても、それが続くかというと難しい。

【次ページ】 右足首に愛情を持って接した。

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