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パラテコンドー日本代表、伊藤力が
修造に語った“先生”との出会い。 

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松岡修造

松岡修造Shuzo Matsuoka

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photograph byNanae Suzuki

posted2020/01/20 08:00

パラテコンドー日本代表、伊藤力が修造に語った“先生”との出会い。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

「前動作がない、よけづらい蹴りって言うんですかね。ノーモーションでふっと力を抜いて蹴る……」対談は、徐々に高度な話になっていった。

「強くなっている実感はあります」

松岡「一気に話のレベルが上がりましたね。話を聞いていると、すごく今、楽しいんだろうなっていうのが伝わってくる。自分が今、強くなっている実感があるんじゃないですか」

伊藤「そうですね。強くなっている実感はあります。そのモンゴルの選手とも去年また対戦したんですけど、確実にポイントを欲しいところで取れるようになりました。まあまだ負けるんですけどね」

松岡「たとえ負けたとしても、手応えがあるわけだ」

伊藤「東京までの大会はすべて実験だと思っていて、勝ち負けにはそうこだわっていないんですよ。最終的に2020年に東京でメダルが取れれば良いと考えているので、今はメダルが取れなくてもまったく苦しいとは思わないです」

松岡「そのモンゴルの選手は今でも強いんですか。東京の、金メダル候補?」

伊藤「強いです。東京で当たる可能性もあると思ってます」

松岡「その相手に勝てる可能性を見いだそうとしているんだから、すごいですよ。初心者から始めて、よくここまで駆け上がってきましたね」

伊藤「そう思います」

(構成:小堀隆司)

伊藤力いとう・ちから

1985年10月21日、宮城県生まれ。パラテコンドー日本代表。クラスはK44、61kg未満級。2015年4月、職場での事故で右肘上部を切断。16年1月よりパラテコンドーを始める。同年4月アジアパラテコンドーオープン選手権大会に出場し初戦敗退。それをきっかけに練習環境を整えるために東京移住を決意。アスナビ(JOCが実施しているトップアスリートの就職支援ナビゲーションシステム)を活用し、セールスフォース・ドットコムに就職。同社に勤務しながら東京2020パラリンピックを目指している。'17年US オープンで金メダルを獲得、同年の世界選手権ではベスト8に。'18年、'19年全日本選手権2年連続優勝。

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