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東京五輪は新体操の魅力を伝える場。
杉本早裕吏を強くしたリオの反省点。
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph byKimihiko Nitta
posted2020/01/11 08:00
東京で新体操の魅力を伝えて感動を。
「世界選手権後の取材で山崎(浩子強化本部長)先生が、キャプテンの杉本がブレなかったことが試合につながったのではというようなことをおっしゃっていたんですが、その言葉を聞いて、このやり方でよかったんだと思えましたし、すごくうれしかったですね」
ルール改正に伴い高難度の技で争われる中、世界選手権では日本の強みである同時性に優れたターン、5人同時での足投げによる手具交換や背面キャッチなど高度な連係技を次々に決めて高得点につなげた。
東京五輪では団体総合で日本を上回ったロシア、ブルガリア、世界の強豪もさらに演技の難易度を上げてくるはずだ。
「新体操は海外で大会が行われることが多く、なかなか日本のみなさんに見ていただく機会がありません。結果ももちろんですが、美しさと強さ、しなやかさを兼ね備えた演技で、見ている方々に感動を与えたい。それが新体操の魅力だと思っているので。そして東京では私たちを支えてくれる人たちに笑顔で恩返しをしたいです」