水沼貴史のNice Middle!BACK NUMBER
水沼貴史が高校世代に求める素質。
「伸びる選手にあるものは……」
text by
水沼貴史Takashi Mizunuma
photograph byGetty Images
posted2019/11/29 11:30
試合を前にワクワクした表情の藤田(6番)と、集中を高める若月(9番)。彼らの成長が日本サッカーの希望となる。
蘭挑戦の中村敬斗や菅原に見た変化。
ただ、少しずつではありますが、日本でも確実に変化が現れています。
たとえば中村敬斗(トゥエンテ)や菅原由勢(AZ)。前回(2017年)のU-17W杯、今年5月のU-20W杯を経験した直後、ヨーロッパに渡りました。彼らは世界を肌で感じて、行動した。
個人的に今大会でブレイクを期待していた唐山翔自(G大阪ユース)は悔しい結果となりましたが、帰ってからすぐに17歳でプロ契約を結びました。もちろんクラブの計画、後押しがあったからこそだとは思いますが、彼はG大阪U-23でも結果を出していましたし、世界に触れて「俺も本気で」と感じたのかもしれない。このような気持ちを日本の多くの選手が感じ取っていてくれたら嬉しいですね。
未来の五輪、A代表につながる世代の成長に注目していきたいと思います。
(構成/谷川良介)