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日本人の若きタレントが揃い、
来季のMoto3が俄然面白くなる!
text by
遠藤智Satoshi Endo
photograph bySatoshi Endo
posted2019/12/01 19:00
左から、鈴木竜生(8位/2019年成績、以下同)、小椋藍(10位)、鳥羽海渡(19位)、佐々木歩夢(20位)、真崎一輝(27位)。
来季は新たに16歳と17歳の日本人ライダーが参戦!
振り返れば、1990年代から2000年に掛けて、125ccクラス(現在のMoto3クラス)は、日本人選手がもっとも活躍したクラスだった。
坂田和人が2回('94年、'98年)、青木治親が2回('95年、'96年)タイトルを獲得。その他にも上田昇、宇井陽一、東雅雄、辻村猛などチャンピオン争いを繰り広げた選手は多く、日本人の表彰台独占は珍しくなかった。
当時、グランプリに参戦していった日本人選手にとって、目標とする選手は同郷のライバルであり、日本人でイチバンになれば世界チャンピオンになれるという、そんな時代だったのだ。今年は再び、そんな時代の到来を予感させる1年だった。
来季は、真崎が外れるが、ホンダ育成ライダーで将来が期待される16歳の国井勇輝、そして18歳の山中琉聖が新たにグランプリに加わり日本人ライダーは総勢6人となる。現在、Moto3クラスで全盛を誇る最強国スペインとイタリアの7人に続く勢力を誇ることになるのだ。今年よりも一段とハラハラどきどきさせてくれるだろう2020年シーズン。Moto3クラスがますます楽しみである。