万全の白鵬の強さは今も圧倒的。

　休場が目立つ横綱陣だが、万全に仕上げてきたときの白鵬の強さはいまだ他を寄せつけず、秋巡業から場所前にかけての稽古では御嶽海、阿炎、北勝富士ら、若手を完全に圧倒していた。

　鶴竜の調整ぶりも順調のようだが、ケガを抱える大関陣は優勝候補には挙げづらい。

　果たして両横綱たち旧勢力が時計の針を押し戻すのか、それとも御嶽海を中心とした新勢力が世代交代を一気に加速させるのか。

　平成から令和に元号が変わった今年、最後に笑うのは誰なのか。

　今場所の賜盃のゆくえは単なる優勝争いにとどまらず、世代闘争という大きな意味合いを含んだものになりそうだ。