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『覚悟の競馬論』
競馬ファンを勇気づける、
名調教師からの清々しい提言。
text by

亀和田武Takeshi Kamewada
photograph bySports Graphic Number
posted2019/11/10 15:00
『覚悟の競馬論』国枝栄著 講談社現代新書 840円+税
いま日本で競馬ファンにもっとも愛され、世界からも注目される牝馬、アーモンドアイを管理する国枝栄調教師による初の著書だ。
国枝調教師といえば“ボルサリーノの人”だ。数々の重賞を制したとき、祝福を受ける彼はいつもボルサリーノを被っている。調教助手時代、イギリス研修の機会を得た国枝さんは、ホースファーストが定着している国で多くを学んだ。
そこで体験した事柄を記したあとで、「イギリスのホースマンは競馬の時にみんなボルサリーノを被っていて、それがとても恰好よかった」。彼がボルサリーノを被るきっかけは、この海外研修だった。上質なユーモアが漂う逸話だ。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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