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“オグリの再来”は夢のまた夢。
競走馬セリ市場の光と影。
~中央と地方の格差は開く一方~

posted2019/10/14 08:30

 
“オグリの再来”は夢のまた夢。競走馬セリ市場の光と影。~中央と地方の格差は開く一方~<Number Web> photograph by KYODO

'88年初め、オグリキャップ(左)がJRAに移籍した際の売却価格は2000万円。同年の暮れには有馬記念を制覇した。

text by

片山良三

片山良三Ryozo Katayama

PROFILE

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KYODO

 JRAの1着最低賞金は未勝利戦の500万円。

 武豊騎手がフランスに拠点を移した頃、といえばそろそろ20年前にもなろうかという昔の話だが、日本の賞金レベルを現地の関係者に問われてそれを言うと、「お前は嘘をついている」とキレられて、まったく信じてもらえなかった、というのはホントの話だ。フランスに限らず、欧州ではグループ3の重賞でも日本の未勝利戦と大差ない賞金額で、そこは昔も今もあまり変わっていない。あの頃の欧州人なら、極東の島国で信じられないような高額賞金の競馬が行われていることが想像できなかったとしても無理はない。

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