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院生時代に114連勝! 驚異の13歳、
囲碁・福岡航太朗初段に刮目せよ。

posted2019/10/11 08:00

 
院生時代に114連勝! 驚異の13歳、囲碁・福岡航太朗初段に刮目せよ。<Number Web> photograph by Yukiko Naito

まだあどけなさが残る13歳の福岡初段。十代のうちにタイトル戦線に絡んでくることが予想される。

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内藤由起子

内藤由起子Yukiko Naito

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Yukiko Naito

 2019年3月26日。囲碁の総本山、日本棋院では4月からプロになる新初段の記者会見が行われた。例年と違うのは、10歳0カ月でプロになる仲邑菫初段が注目され、多くの報道陣が詰めかけたことだ。

 新初段ひとりひとりが抱負を述べる中、とりわけ際立ったのが、13歳の福岡航太朗初段だった。

「感謝の気持を忘れず、世界一になって、日本が中国韓国に勝てるようがんばりたい」

 背筋を伸ばし、はきはき話す姿に、会場にいる多くの人が心をつかまれた。

 福岡は、プロ養成機関である「院生」を約半年で駆け抜け、中学1年でプロ試験に合格。スピード入段(プロ入り)を果たした逸材だ。

 井山裕太四冠は小学3年の9月に院生になり、プロ試験に合格したのは小学6年の冬。院生期間3年というのは早いほうなのに、福岡航太朗が院生になってから1年足らずでプロ入りしたのは、驚異的なのだ。それも院生になって、なんと114連勝しながら毎月クラスをEからD、C、B、Aと一気に駆け上がっていったというのだ。プロを目指す猛者がひしめく院生で、114連勝というのは例がない。

 それでも福岡は「連勝はたいしたことはありません」と言う。院生に入る前、小学生のうちに十分、プロになれるほど実力を上げていたので、当然というのだ。

 短期間で福岡はどうやって強くなったのだろうか。

囲碁との出会いは祖父の家で。

 福岡航太朗は4歳のとき、祖父の家にあった碁盤を見て興味を持った。人気囲碁マンガ『ヒカルの碁』で主人公が碁と出合うシーンが彷彿される。

 しかし、祖父は五目並べしかできず、そこで囲碁は教えてもらえなかった。

 そのあと、日曜日のNHK囲碁番組をひとりで見入り、「このゲームをやってみたい」と思ったという。

【次ページ】 小2から「洪道場」に通う。

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