話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
ヴィッセル唯一の27試合フル出場。
山口蛍が献身の陰に持つ「野望」。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byGetty Images
posted2019/10/02 11:40
ヴィッセルのバランサーとして機能する山口蛍。加入した酒井高徳も、彼にとっては心強い同僚になりそうだ。
チームで唯一の27試合スタメンフル出場。
ブラジル、ロシアと2つのW杯を経験するなど国際Aマッチ46試合をこなし、ベテランの域に達しつつある山口にとって、今は代表入りを焦る必要がないのだろう。
W杯予選は長い戦いなので、いずれ必要とされる時が来る。また、神戸では天皇杯でタイトル獲得を狙えるし、リーグ戦もトップ5入りが十分に狙えるポジションにいる。
「とりえあえずこのチームで結果を残したい」
この日は途中交替でベンチに戻るイニエスタから直接キャプテンマークを巻いてもらった。開幕からチームで唯一、27試合スタメンフル出場を果たしている。チーム内での存在感、信頼は絶大だ。これから広島、FC東京との上位対決、さらに天皇杯準々決勝の大分戦が待っている。
結果を残したその先に、再び日の丸の舞台が待っているはずだ。