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ダルビッシュの逆襲とカブスの苦境。
「没落」はなぜこんなに早かったか。 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2019/09/28 11:40

ダルビッシュの逆襲とカブスの苦境。「没落」はなぜこんなに早かったか。<Number Web> photograph by Getty Images

9月22日、ダルビッシュは完投目前の1点リードで迎えた9回に2失点を喫し、敗戦投手に。

カブスの苦境はいつまで続くのか。

 この苦境を、カブスはどうやって脱出するのか。

 さしあたっての課題は、先発の駒をもう1~2枚増やし、ブルペンの充実を図ることだろう。必要なのはレスターに代わる左腕と、タフな中継ぎが2枚、そして、もしキンブレルの復活がむずかしいようなら、抑え投手の獲得も急務だろう。

 しかし、これは口でいうほど簡単な仕事ではない。65歳になったマドン監督の契約は、もうじき切れる。彼に代わる知将を、セオ・エプスタイン率いるカブスのフロントは、見つけ出すことができるのか。ダルビッシュの逆襲を期待する気持に変わりはないが、カブスの体調不良は、意外に長引くかもしれない。

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