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新根室プロレスが今年で解散を発表。
パンダと追ったサムソン宮本の「夢」。 

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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photograph byGantz Horie

posted2019/09/18 18:00

新根室プロレスが今年で解散を発表。パンダと追ったサムソン宮本の「夢」。<Number Web> photograph by Gantz Horie

アンドレザ・ジャイアントパンダとともに新根室プロレスを盛り上げてきたサムソン宮本。

難病と、新根室プロレスの解散。

「本日はご来場ありがとうございました。新根室プロレスは今年で13年目になります。その間、いろんなことがありました。2年前、私は腸の方に悪性の腫瘍ができまして、病名は平滑筋肉腫(へいかつきんにくしゅ)という10万人に3人の非常に珍しい病気で、完治するのはなかなか難しいという状況であります。

 10年生存率が0%、5年生存率が30%という難病、本当に目の前が真っ暗になりました。このことをメンバーに話して、『新根室、これから何年続けられるかわからないけど、やれるところまでやろう』と。みんなで泣きました。

 そして『いつか大都会東京で、この新根室プロレスの興行をやろう』と夢を語り合いました。神様は本当に見ていてくれました。その夢が来月実現します(10.13新木場1stリング大会)。応援してくださった皆さん、本当にありがとうございます。

 この腫瘍ですが今年2月に肺に転移いたしまして、すぐに手術をすればよかったのですが、なかなか忙しくて時間がなく、4カ月後に手術して肺の3分の1を取ることになりました。今もあまり調子は良くありません。この2年間、アンドレザ・ジャイアントパンダとともにこの病気と向き合いながら、日本全国を回ってきました。その時は、本当にこの病気を忘れさせてくれました。

 新根室プロレスのモットーは『無理しない、ケガしない、明日も仕事』。でも、今は無理して、病気になり、仕事も休んで……。このまま新根室を続けるかどうか自問自答しました。悩み考えました。そして決断しました。2019年、令和元年、今年いっぱいで新根室プロレスを解散いたします! 

 この三吉神社で応援してくださった皆さん、私についてきてくれたメンバー、そしてアンドレザ・ジャイアントパンダ、三吉神社例大祭実行委員会の皆さん、本当に13年間ありがとうございました!」

 自身の難病と、新根室プロレスの解散。あまりにも突然で、衝撃的な発表だった。

【次ページ】 「夢」が「目標」へと変わった。

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