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<Portrait of KEYMAN>
松島幸太朗「変幻自在の万能トライゲッター」

posted2019/09/19 15:00

 
<Portrait of KEYMAN>松島幸太朗「変幻自在の万能トライゲッター」<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph by

Naoya Sanuki

前回大会、生まれ故郷からの大金星に貢献した松島。4年を経た現代表ではバックス陣の核となり、躍動感の中にも冷静さを秘めたプレーを見せている。複数のポジションもこなす26歳が、その進化を語った。(Number986号掲載)

 キレッキレである。

「パシフィック・ネーションズカップ(PNC)では、自分でもいいパフォーマンスが発揮できたので、この調子のまま本番を迎えたいところです」

 PNCで松島が挙げた3つのトライは、いずれも鮮烈な印象を残した。

 7月27日に釜石で行われたフィジー戦では、前半15分に敵陣ゴール前でのスクラムからの一連のアタックで、味方の背後に身を潜めていた松島が死角から走り込んでトライ。おそらくは、彼のためにデザインされたプレーだろう(W杯ではこの“裏”のサインプレーが用意されるはずだ)。また、後半15分にはこぼれ球を足にかけ、楕円球を憎いほどにまでコントロールしてトライ、フィジーにとどめを刺した。

 また、8月3日のトンガ戦では、ゲームも終盤になって相手の疲労の色が濃くなり、ディフェンスの連係が薄くなったところを見計らってSOの田村優がゴロのキック。松島が外から内へと見事なランニングコースを取って田村に呼応、不規則な楕円球を胸元でコントロールしてトライを挙げた。

 躍動。この言葉こそ、松島にふさわしかった。

 キレッキレのパフォーマンスの要因は、体力測定の数値にも表れているという。

「瞬発力の数値は4年前と比べて、90%上がってました」

 9%でも19%でもなく、90%? ほぼ、倍ということ?

「そうです。90%です。ベンチプレスは4年前の数字を楽に出せるかなという感じですが、今まであまり計測する機会がなかったスクワットの数値が90%も上がってました。持久系の数値もレベルアップして、速いラグビーを展開するにはフィットしてるかなと思います」

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