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大谷翔平、打率4割台から1割台も
「いい発見があれば」と前向きな訳。
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byKYODO
posted2019/09/07 08:00
今季は出場100試合で103安打を放つも、三振数も100を記録している。
「いい経験だと思える発見があればいい」
相手投手たちは大谷に150キロ超の直球系を高めに集める。その球に対し、今の大谷は差し込まれる状態であり、三塁側へのファールか空振りを繰り返す。この状態で外角へ変化球を落とされれば結果は明白だ。だが、大谷はアプローチを変えるつもりはない。
「こういうことも含めて実力かなと思っているので。打てないのは技術がないということ。ただ単に引き出しがないので、良くなるまでに時間がかかったりとかじゃないかなと。それはもう本当に経験していくしかないということかなと思いますね。これがいい経験だったなと思える発見があればいいかなと思います」
1打席、1球で新たなる感覚が見つかるのも打撃の妙。苦しんだ分だけ、手にするものも大きい。シーズンは残り20試合ほど。光明を見出すために大谷翔平は決してあきらめない。