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大谷翔平、打率4割台から1割台も
「いい発見があれば」と前向きな訳。
posted2019/09/07 08:00
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
KYODO
9月4日。ついに打順は「5番」に下げられた。
打者として5月7日に復帰して以来、スターティングラインナップに名を連ねた際には84試合守り続けた「3番打者」の座を初めて譲った。その理由は明確だった。
直近10試合、36打数4安打、16三振、打点1、本塁打0。打率.114。
この数字は1年目の春キャンプを思い起こさせるほど低調だ。
11試合、32打数4安打、10三振、打点1、本塁打0、打率.125。
MVP候補のマイク・トラウトを2番に固定し、そのトラウトの後を打つ男として支えてきたのが今季の大谷翔平だ。
変調は突然ではないのか?
8月20日のレンジャーズ戦までは361打席に立ち、打率.307、16本塁打、54打点を残し重責を果たしてきた。その男の突然の変調。いや、変調は突然ではないのかも知れない。
大谷は8月10日から20日にかけて、メジャー自己最長となる11試合連続安打をマークした。この間の打率は.447であったにも関わらず、自身の打撃がしっくりいっていないと言っていた。
「調子が悪い中で、率がまずまず残っていることに関して言えば、成長しているのかなとも捉えられるので、悪いなりにいいところもあるのかなと思います」
8月下旬を迎えると大谷が口にした感覚は結果として表れるようになってしまった。9月1日には13打席連続無安打を記録。打率は2割8分台にまで落ちた。
「自分のスイングが出来ていないのかなと思うので、そこが一番じゃないかなと思います。今年は比較的(こういう状態が)多いかなと思いますね。ずっと……何かしら……ありましたね。直らない部分であったりとか。それは色々な要素があると思いますけれど、その中で良くなったり、悪くなったりということだと思うので。その中で今は悪いほうなのかなと思います」