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巻誠一郎は経営者で、監督修行中。
引退後のアスリートに何ができるか?
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byIchisei Hiramatsu
posted2019/08/24 11:50
引退後、精力的に全国各地を飛び回る巻誠一郎。現役時代と同じく、エネルギッシュに人生を過ごしている。
いろんなところにヒントは落ちている。
「きっと、サッカーに戻るとなったら、スパっと切り替えられると思っています」
そのときがいつ訪れるかはわからない。だからこそ、今できることに力を尽くす。
「できるだけ多くの現場で声を聞き、ニーズに応えられる仕事をしたい」と考える巻さんだからこそ、今の日々は忙しいのだろう。でもそんな姿こそ、泥臭い彼のプレースタイルと共通するような気がした。
何ができるのか、何をやるべきか。そのヒントはいろんな場所で得られる。だからこそ、ノートが欠かせない。その機会の多さを、彼のリュックが証明しているようだ。
大きな夢やビジョンはあるが、大切なのは足元を見て、実直に進むこと。ピッチ上でもピッチ外でも、どんな立場になっても、それが巻誠一郎という生き方なのだろう。