プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
飯伏幸太も浮上で混沌のG1戦線……。
内藤哲也に残されたわずかな可能性。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2019/08/06 11:40
どこまでも内藤流を貫き通すが……今夏のG1では他力に頼らざるを得ない崖っぷちまで追い込まれてしまった。
オカダ連勝ストップ、飯伏単独2位……。
内藤ファンはより複雑な展開を想像してみる価値があるだろう。
今夏の大会、まだ、引き分けは1試合もないが、引き分けまで考えると想像をもっと楽しむことができるだろう。
一方、Aブロックは3日に、オカダ・カズチカの連勝がついにストップした。今年3度目となったSANADAとの対戦で「武道館は消化試合にする」と言っていたオカダの思惑が崩れた。29分47秒という時間切れ寸前でSANADAのムーンサルト2連発を浴びてオカダは敗れた。
「一番負けたくないやつ」とライバル視しているSANADAにオカダは悔しさをにじませた。
同日、昨年のG1優勝決定戦以来の対決で、飯伏幸太が棚橋弘至をヒザで粉砕、棚橋に3つ目の黒星をつけた。飯伏はオカダに1勝差で単独の2位だ。
飯伏は7日の浜松でザック・セイバーJr.に勝って、10日の日本武道館でオカダを倒せれば、自力で2年連続の優勝決定戦に進出できるのだ。