酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
今のプロ野球が前後期制だったら。
意外と差がつく後半戦の勝敗数。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNaoya Sanuki
posted2019/07/22 08:00
今シーズン、巨人は前半戦でセ・リーグの貯金を独占するなど圧倒的な強さを誇る。彼らを止めるチームは現れるか。
昨年のセ後半戦はヤクルトが1位!?
その状況を踏まえて、2018年後半戦だけの順位表を作るとこうなる。
<セ・リーグ>
1ヤクルト 66試41勝24敗1分 率.631 差--
2広島 67試39勝27敗1分 率.591 差2.5
3DeNA 65試31勝34敗0分 率.477 差10.0
4巨人 61試27勝30敗4分 率.474 差10.0
5中日 62試26勝35敗1分 率.426 差13.0
6阪神 69試27勝41敗1分 率.397 差15.5
<パ・リーグ>
1西武 65試42勝22敗1分 率.656 差--
2ソフトバンク 67試43勝23敗1分 率.652 差0.0
3日本ハム 64試30勝32敗2分 率.484 差11.0
4楽天 64試29勝33敗2分 率.468 差12.0
5オリックス 63試26勝36敗1分 率.419 差15.0
6ロッテ 63試19勝43敗1分 率.306 差22.0
セ・リーグでは何と、ヤクルトが勝率6割超で1位だったのだ。広島も6割近い勝率だったが、2シーズン制なら後期はヤクルトが優勝していることになる。なお他の4球団は負け越し。3位はDeNAと巨人の競り合いになった。最下位の阪神は降雨中止が多かったために、後半戦は巨人よりも8試合も試合数が多かった。
西武は“前後期制覇”、ロッテは……。
一方、パ・リーグは西武が相変わらず強かったが、ソフトバンクが息を吹き返している。この2チームが6割台の勝率を誇った。後期も僅差で西武が首位をキープしており、前後期両方を制していたことになる。
残り4球団が負け越し。ロッテは3割を少し超えるほどという惨状だった。