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<鯉のレッスン14講座:Lesson 6>
スカウトに発掘眼を学べ。

posted2019/07/21 15:00

 
<鯉のレッスン14講座:Lesson 6>スカウトに発掘眼を学べ。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

広島出身の松本スカウトにとって東海地区は縁のない土地だったが、一から人脈を築いた。

text by

安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

PROFILE

photograph by

Hideki Sugiyama

大型補強をしないチームが戦力を保てているのは、ドラフトで全国から有望株を獲得しているからだ。一人の敏腕スカウトに着目して、その極意に迫った。(Number982号掲載)

 6月2日、広島東洋カープのスターティングメンバーである。

1番 中堅手 野間峻祥
2番 二塁手 菊池涼介
3番 一塁手 バティスタ
4番 右翼手 鈴木誠也
5番 左翼手 西川龍馬
6番 捕手  磯村嘉孝
7番 三塁手 小窪哲也
8番 遊撃手 田中広輔
9番 投手  アドゥワ誠

「(九里)亜蓮もリリーフで投げましたから、5人ですね。たまたまなんですけど、みんな頑張ってくれている。こんな嬉しいことはないですね」

 こう話すのは、広島東洋カープのスカウト・松本有史。右のメンバーのうち野間(中部学院大)、菊池(中京学院大)、西川(王子)、磯村(中京大中京高)、九里(亜細亜大)の獲得に携わった。

 自らが何年も追跡し、チームにその獲得を強く推した選手が、5人もペナントレースのグラウンドで躍動した日、彼はひとりひっそりとスカウト冥利を実感していた。

 カープの「編成グループ・スカウト部」で、東海地区を担当しているのが松本スカウトである。早いもので、スカウト就任から今年で14年目。「早いもので……」と思わず言ってしまうほど、いつまでも初々しく、若々しく見える。

「一軍のレギュラーで使ってもらっているわけですから、自分の目が確かだったのかなって、ちょっと安心しました。選手が一軍で活躍してくれるのが一番の励みだし、自信にもなりますから。野間や菊池みたいに1位、2位で入った選手は働いて当然だと思ってますけど、西川や船越(涼太)、床田(寛樹)や磯村みたいに3位以下で入った選手の台頭は本当にうれしいんです」

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